老後のトラブルを回避しよう
前回の記事では第1回コラムとして、老い支度を考え始めた方、老後に漠然と不安を抱えている方に向けて、老い支度の必要性や対策不足によるトラブルをご紹介しました(前回の記事はこちら)。
今回(第2回)と次回(第3回)は2回に分けて、高齢者が巻き込まれやすいトラブルを回避・予防するため、元気なうちにとれる対策をご紹介していきます。
今回はトラブルを回避するための見守り制度(ホームロイヤー)の活用について、次回は将来ご自身で身の回りのことができなくなった場合の財産管理の方法(家族信託、後見制度の活用等)についてご紹介します。
老後の備えとしては様々な制度があり、本人の状況によって何をするべきかわからないという方も多いと思います。老い支度を考え始めたものの何から始めていいかわからない方、いろいろ調べてはいるが自分の不安や悩みを解消するには結局何をすればいいかわからない方には参考になる記事になっています。
見守り制度(ホームロイヤー)の活用
見守り制度とは、不安や悩みをいつでも相談できる弁護士があなたの生活を見守ることでトラブルを未然に防ぐための制度で、日常生活のためのかかりつけ医というとイメージしやすいかもしれません。
利用に適した方
この制度はどなたでも利用することができますが、特に以下のような方の利用をお勧めします。
・頭も体もしっかりしているが、独り身で漠然とした不安がある方
・家族や友人はいるが、いつでも気兼ねなく相談できる相手がいない方
制度の特徴
前回の記事でご紹介した被害例のように、老人を狙った詐欺は急増していて、家族や警察にも相談できない状況にされて被害にあうケースも多くみられます。こういったケースで見守り制度を利用すれば、
・いらないものやサービスをしつこく勧誘されて困っている・子や孫の一大事ですぐ対応したいので協力してほしい・警察に逮捕されるかもしれないと言われたので、だれにもばれずに相談したい
といった悩みをすぐに弁護士に相談できます。
このとき弁護士は相談にのりつつも、相手の話が真実かどうか、本人にとって不利益があるかどうか確認するので、未然に被害を防ぐことができるのです。
見守り制度ではこういった悩みをいつでも相談できるだけでなく、定期的な電話・訪問サービスも利用できるため、
・悩みをすぐに専門家に相談でき漠然と不安を抱えた生活を過ごす必要がない・本人も気づいてない問題に弁護士が気づき、不安・トラブルの種を事前に解消しうる・本人の許可がなければ警察にも家族にも相談内容を話さないのでなんでも相談できる
といった恩恵も受けられます。
弁護士による見守り制度は、体に不調があれば相談できるかかりつけ医のように、生活で不安が生じたらすぐに相談できる弁護士を作ることによって不安のない健康な日々を過ごすのに役立ちます。
また、今後の認知症対策や自分自身の希望に沿った資産管理、相続のことなど、本格的な老い支度の相談をしたいときにいつでもできるため、老い支度の最初の準備としても最適なものと考えています。見守り制度についての問い合わせ
見守り制度をはじめとする老い支度について、ご自身のお悩みにどのような対策が有効かをご相談したい方はこちらからお問い合わせください。
この記事をご覧になられた方の老い支度や相続トラブルは初回相談(30分)無料で対応していますので、現在トラブルやお悩みを抱えている方だけでなく、「何から始めればいいかわからない。」「どのような対策があるのかまずは話を聞いてみたい。」といった方でも気軽にご相談ください。
*老い支度・相続の初回相談の方は電話の際、「コラムを見て老い支度(相続)の初回相談をしたい。」とお伝えください。
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